万一のときに備える保険。その万一はいつくるかわからない。しかし、年を重ねるごとに、その「万一」が万に3つになったり、千に1つになったりと確実にその可能性は高くなる。たとえば、2013年の厚労省の調査によれば死亡率(人口10万人対)で、25~29歳は43.4。これに対して55~59歳は409.5とおよそ10倍。男性のがんの罹患率は30代で0.5%なのに対して、50代になると6%へと増えている。もはや、万が一という確率ではなくなっているのだ。
そして、いざ必要になったとき―果たして、その保険は役立つか?
(ライター・橋本理華/財部寛子、本誌・小川純、撮影・横溝敦)