2015年10月号より
更新時に保障を下げずにどう見直すか
定期保険の場合、同じ条件で更新すると保険料が高くなる。そのため保障を落とすという人も多い。しかし、これは避けるべきというのが、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命池袋第一LC支社ライフカウンセラーの坂本裕孝さんだ。
「年齢が上がるほど、保険が必要になります。ですから、そこはしっかり、現状の内容とほぼ同等もしくはそれ以上の保障を守りたいですよね」と坂本さん。そこで提案してくれたのが、このプランだ。
死亡保障については、しっかりとしたカバーが必要と、死亡保障は月15万円の収入保障。加えて、老後資金などにも使える低解約返戻金型終身保険を組み合わせた。
医療保険は、最低限必要とされる日額5000円の入院給付と最高20万円までの手術給付。これに女性特有の病気に対応した女性疾病入院特約と新先進医療特約を付加。さらにがんについては、診断給付100万円と入院・通院給付、それぞれ日額1万円などをセットにした。
これで月額の保険料は当初5年間は3万5989円になる。終身保険、医療保険は「定年後の保険料の支払いリスクを考えて」(坂本さん)と65歳で払込終了に設定した。しかし、3大疾病で所定の状態になれば、保険料が免除になる3大疾病保険料免除特約を付けている。ただ、がん保険については、最新の保険で対応したということから、あえて65歳で払込終了とはしなかった。
いろいろと“変化”する終身保険
このプランでのポイントは、ひまわり生命独自の商品である低解約返戻金型終身保険〈一生のお守り〉だ。この保険は保険料の払い込み中の解約返戻金が低い代わりに、払込満了後、返戻金が高くなるもので、このケースでも加入10年目の返戻金は62.8%に対し、20年目では99.1%になる。さらに注目点は3大疾病になると、保険料が免除になるのと同時に解約返戻金が一気に上がるのだ。
たとえば、加入後2年でがんになった場合、払込保険料は47万円だが、解約返戻金は328万円。一部を引き出すことも可能なため、保障を残しながら、一部は引き出して治療の一時金として使うなど、汎用性の高い保険だ。
「支払いに余裕があれば、この保険を1000万円にすることで、返戻金が750万円ほどになり、一部を保障として残し、一部を退職金として引き出して使うこともできます」(坂本さん)と、使い方は自由だ。