2015年10月号より
3大疾病から5年の継続サポート
「いまのままの生活が維持できれば、現役、定年後と通してお金の不安というのはそれほどありませんね」
と話すのは日本生命営業教育部みらいのカタチ教育推進チームの久保田麻理子さんだ。
しかし、これは本人が元気でいるということが大前提。というのも、末子が学生で、がんなどの大病になって収入が減れば、家計収支が一気に崩れる。また、本人が平均寿命付近で亡くなったあと、妻ひとりのときの手当てをしておいたほうがよいと久保田さんは指摘する。
具体的には、78歳で夫が亡くなると、公的年金が減り、個人年金も終了することから、収支が一気にマイナスに転じる。そこで65歳までの間と、妻がひとりになってからの老後プランである。
まず、55歳に更新を迎える現在加入中の5000万円の死亡保険は「亡くなられたときよりも、生きるために必要な保障が重要」(久保田さん)ということから解約。
そのうえで新たに登場した、がん、急性心筋梗塞、脳卒中の3大疾病をカバーする「継続サポート3大疾病保障保険」をすすめる。
「継続サポート3大疾病保障保険は、がんでは5年生存の方の生存率が高くなることから、この5年間にしっかり治療していただけるよう“生存”を条件に4年にわたって毎年100万円をお支払いするもの」(久保田さん)と、イチ押しの保険だ。
完全リタイアのあとで最後の見直しを
医療保険は日額1万円の入院給付(62日型)と日帰り入院5万円、1泊2日以上の入院で20万円などの手術給付がついたオーソドックスなものをチョイス。加えて、病気などで働けなくなった場合に備えた、要介護2以上で700万円の一時金が出る介護保険(死亡保障同額)で65歳までをカバー。そして、妻ひとりになった際の年金不足の解消に70歳からの10年確定年金をセットした。
3大疾病、介護保険の保障期間を65歳に設定したのは、完全リタイアの65歳で見直しするため。医療保険は75歳以降は後期高齢者になるためだ。
退職金を受け取ったところで、一時払い終身保険を提案したいと久保田さんは、こう話す。「マイステージ一時払い終身保険は897万円あまりの保険料で1000万円の保障が付くもので、5年据え置きで元本より多くなります」
保障を取りながら、どう生かすかがワンランク上の保険の利用法だ。