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特集記事|月刊BOSSxWizBiz

2015年6月号より

わが社のIR戦略(3) メドピア PRとIRを連動するベンチャー企業の認知拡大戦略|月刊BOSSxWizBiz

昨年6月にマザーズに上場したメドピア。医師専用SNS「MedPeer」を運営し、サイト内にある「薬剤評価掲示板」は“薬の食べログ”と呼ばれるほど注目を集めている。10月には1対5の株式分割を実施。流動性の向上と、投資家の拡大も図る。

上場して間もなく1年を迎えるが、株主との付き合い方にも大きな変化が表れてきているという。

「上場前は、株主と言えば我々の設立の経緯を知っている、顔の見える方々でした。それが現在では、我々のことをよく知らない方や、まだ株主にはなっていない方にもお話をさせていただかなくてはいけません。これが開かれて公になるということかと実感しているところです」

こう語るのはコーポレートファイナンス部部長の平林利夫氏。財務面だけでなく、IRの業務も担当している。

昨今は「上場ゴール」が問題視される事例が目立ち、批判の的になったことで、新規上場のベンチャー企業のIRにも厳しい目線が向けられるようになっている。

「今期(2015年9月期)の決算見通しでは、売り上げが前期比50%増に対し、利益は同10%強の成長としました。これは計画通りなのですが、我々にはまだ成長するための投資が必要であることを、正直に説明させていただきました。しっかりと理解していただくことが大事だと考えています」

メドピアの場合、医師専用SNSというサービスの特性上、一般の人は、そのサービスがどういうものか実感できない。その意味では、企業の存在を広めづらい状況にあり、まずは投資家に対して認知を高めることが急務となっている。

「メドピアは、まだ知っていただくというフェーズですから、IRというよりPRに近いかもしれません。将来的には、診療や臨床の現場に入っていくことを考えていますので、一般の方の生活と距離が近くなっていくはずですが、現在のところは、弊社の事業はどういうもので、強みはこういうところという説明をしていかなくてはいけない。まだ入学したてで挨拶に回っているような段階なのかなと思います」

サービスの中身が医者にしか見せられないのであれば、メドピアを運営する人材や、企業理念から知ってもらおうと、積極的に取り組んでいるのがメディアへの露出だ。

「社長の石見陽をはじめ、『人』や『理念』で応援していただけるような環境づくりには力を入れています。これもIRというよりPR的な側面が強いのですが、マザーズの場合は投資家が長期保有をしてベンチャー企業と一緒に夢を見るという側面もあります。中長期的な成長を、IR面からしっかり説明をし、実績を残していかなくてはいけない。どうIRとPRを連動させていくかに注力をしているところです」

投資家とのワン・オン・ワン・ミーティングでは、社長の石見氏自身も積極的に足を運ぶ。

「石見と共に投資家を回り、いろいろな方と話をするなかで、こういう話を決算発表でしたほうがよいとか、新たな発見を1つずつ積み重ねている状況です。医療業界の中から事業を興している例は少なく、その意味では投資家からの期待値の高さを感じています。長期保有をしていただければ、その期待に応えられるビジネスだと思っています。あとは、アナリストの方々に、いかに我々をカバーしていただけるか。レポートを書く意味のある会社になっていかなくてはいけない」

最近では機関投資家との接点も増え、数字の面で経営を語る要求も増えているという。医療系のIT分野では電子カルテやビッグデータ等の将来性に期待が高まっており、メドピアもこの分野に関わっていくことを公言している。

30兆円以上と言われる日本の医療費に関わるビジネスだけに、投資家への認知度が高まれば大化けする可能性もある。

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