2014年10月号より
リーマンショックの影響でフォードがマツダ株を手放した時、マツダは自動車業界の孤児となった。脆弱な財務体質、わずか100万台強の年間販売台数、2008年度から4期連続の最終赤字……。マツダの前途を誰もが危ぶんだ。しかしそこからマツダは踏ん張った。前々期に黒転すると、前3月期には過去最高益を計上、今期もその勢いは止まらない。これを支えたのが「スカイアクティブ」という新しい発想のエンジン。かつてロータリーエンジンで一世を風靡したマツダが、再びエンジン技術で市場を席巻し始めた。