ビジネス誌「月刊BOSS」。記事やインタビューなど厳選してお届けします! 運営会社 月刊BOSSについて

特集記事

2014年4月号より

セブンカフェは100円据え置き? PB商品の値下げはイオンと好対照

毎朝コンビニでコーヒーを買って出社するという人が、この1年で劇的に増えた。ドトールやスターバックス、あるいはマクドナルドでコーヒーを買っていた人たちが、雪崩を打ってコンビニで淹れたてコーヒーを求めるようになった。

1杯100円で大ヒットしたセブンカフェの価格はどうなるのか。

中でもセブン-イレブンのセブンカフェは、サービス開始から1年を経ずに3億杯を売り上げ、日本一のコーヒー販売チェーンとなった。セブンカフェはコンビニコーヒーの中では後発だが、そのおいしさに加え、わずか8カ月の間に全国1万6000店全店でサービスを可能にしたこと、さらにはSサイズでちょうど100円というきりの良さが、消費者から高く支持された。

セブンカフェの大ヒットによって、コンビニ業界2位のローソンは、店内に「まちかど厨房」をつくってカツサンドなどを店内調理するなど差別化戦略を打ち出した。もっと深刻な影響を受けたのがファストフード業界で、マクドナルドの業績が低迷している原因の一つとなっている。

このセブンカフェ、4月以降、いくらになるかはまだ発表されていないが、ユーザーの利便性を考えると、おそらく100円に据え置かれる可能性が高い。これまで、本体価格96円だったものが、93円になるわけで、仮に1年間で5億杯売れた場合、セブン-イレブンは15億円の減収要因となる。それでも昨年の3億杯を5億杯にまで伸ばすことができれば、消費税増税分はいくらでも吸収できるだろう。

前ページでは、イオンの消費税増税対策を取り上げたが、ではイオンと並ぶ巨大流通業、セブン&アイの場合はどうなのだろうか。セブンカフェに関しては恐らく据え置きになると思われるが、それ以外の商品はどうなるのか。

イオンほどではないが、セブン&アイも「セブンプレミアム」などのプライベートブランド(PB)に力を入れている企業だ。今期の売り上げは6500億円だが、2年後には1兆円を目指すという。

しかし、いまのところセブンプレミアムの値下げのニュースは聞こえてこない。このままいけば、消費税が上がるぶんだけ税込み価格が高くなることになる。

これは、セブン&アイとイオンの考え方の違いと言っていい。

一般的にPB商品というと、安さに最大の価値を置いている。ところがセブンプレミアムの場合、価格よりも価値を重視した商品づくりが行われている。ナショナルブランド(NB)のトップブランドと同じ品質のものを2割から3割安い価格で提供するというのがそのコンセプトだ。上位PBの「セブンゴールド」ともなると、NBよりはるかに高額な商品も多い。昨年話題になった「金の食パン」など、1斤250円と、NBの2倍の価格ながら、飛ぶように売れている。

ということは、消費税増税に合わせてPBの価格を下げるとしたら、「価格訴求から価値訴求」へという自らのPB戦略を否定することになりかねない。「お客様が、その価値に納得していただける商品づくりを行っていれば理解していただける」(セブン&アイ幹部)という考え方だ。

ただし、かつて消費税が3%から5%になった時は、イトーヨーカドーで「消費税還元セール」を展開、多くの客を呼び込むことに成功した実績があるセブン&アイのことだ。今回はこうしたネーミングのセールは禁じられているが、店頭の状況によっては、消費意欲の鈍った顧客に対して、新しいアプローチを行う可能性は高い。またその準備もしているはずだ。どのような手段を考えているのか。その答えはこれから明らかになる。

メルマガ登録

月刊BOSS年間購読ご希望の方はこちら

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

大正フリーローン

高田 明氏(ジャパネットたかた 創業者)特別講演会【名刺交換会】

ビズネクスト

 

0円(無料)でビジネスマッチングができる!|WizBiz

WizBizセミナー/イベント情報

名刺の価格革命

田町・品川の貸し会議室|WizBizの会議室情報

名刺などのデータ入力代行サービス|WizBiz

経営者占い