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2017年10月号より

【BOSS×WizBiz】素肌ばかりか髪までも蘇らせる「金」を使った究極のアンチエイジング 渡邊伸一 エバー社長
川﨑 直人 日本シュレッダーサービス社長

渡邊伸一 エバー社長

わたなべ・しんいち 1959年、愛知県生まれ。大学で演劇を学び劇団青年座に所属。その後、司会業などで活躍。2002年に自らが金の糸美容術を体験。03年株式会社エバー設立、代表取締役社長に就任。

10~15歳の若返り

── クリニックと化粧品の2つの事業がありますね。
会社のかたちとしては株式会社エバーと社団法人ベル美容外科クリニックの2つがあって、エバーが親会社で経営の一環としてベルクリニックがあるという形態です。

──「金の糸美容術」というのは、一般的な美容整形と違うのですか。
クリニック自体は「美容外科」として営業を行っているので、目を二重にしたり、リフトアップといった、いわゆる美容整形をイメージされてしまいます。しかし、「金の糸美容術」は顔や目、鼻といった部位の形を変えるものではありません。

皮膚の下2~3ミリくらいのところに「真皮」という部分があり、ここに太さ0.1ミリの24金の金の糸を埋め込んでいきます。施術の方法は、24金の金の糸を当社が特許を持っているオリジナルの針で裁縫するように皮膚の下に通していきます。施術の時間はおおむね30分ほどです。

金は金歯、金粉入りのお酒や化粧品があるように人と一番相性がいい金属です。そこでこの金の細い糸を額、頬、首筋に長さは人によって違いがありますが、5~6メートル入れていくのが金の糸美容術です。

── どんな効果があるのでしょうか。
一言でいってしまうと若返り、アンチエイジングです。ご存じのように肌には肌年齢というのがあって、40歳のときには40歳の、50歳では50歳の肌年齢になります。金の糸美容術では、この肌年齢を10~15年若返りをさせます。あくまでも比較対象はご自身で、たとえば今45歳の方であれば、35歳のときの肌年齢になるということです。施術後は老化の進行が遅くなり、3年で1歳ぐらいの感覚になるようです。また、髪の薄い方の頭皮に金の糸をいれると、髪が生えてくるという効果がありました。

── どうして、こうした効果が得られるのでしょうか。
人の肌は常に新しいものと入れ替わっていて、これをターンオーバーといいます。20歳までの肌は28日周期で新しい肌になるとされています。しかし、年齢を重ねるとこの周期が長くなり、一説では28日プラス年齢ともいわれます。一方、人は体に異物が入ってくると、それを排除しようという動きが起こります。金といってもやはり異物ですから、これを排除しようと細胞の動きが活発化するんですね。この排除しようとするメカニズムとターンオーバーのメカニズムは似ており、そこで肌の生まれ変わりを促進させ、肌を若返らせるというわけです。一方、髪については毛細血管が伸びて、毛根に栄養を与えるんですね。

きっかけはテレビ番組

── このビジネスをはじめるきっかけは何だったのですか。
クレオパトラもやっていたという美容術として金の糸美容術が紹介されたテレビ番組を観たのがきっかけです。その手術はモスクワでしかやっていないということだったんです。当時、私は結婚式の司会やイベントなどでのMCといった人前に立って話す仕事をしていました。渡航費も含め200万円ほどかかりましたが、見た目も重要な仕事ですから、仕事を長く続けるためにもいいかもしれないと思って手術を受けました。

実際に自分でやってみると、これが本当によかったんです。この金の糸を広めることを仕事にしようと株式会社エバーを立ち上げたのです。

── それはいつ頃ですか。
2003年ですね。最初はモスクワでしかできない技術だと思い込んでいたので、私が添乗員のようになってお客さまを毎月10~15人連れていきました。口コミでお客さまを集めましたが、知り合いだったエステサロンの社長さんに相談して、ご紹介いただいたりして2年間で240人ほどのお客さまをロシアに連れて行きました。その後、この施術は日本でもできることがわかって、05年から日本ではじめました。

── 金の糸を使った美容法はほかにもありますが、御社の特徴は何でしょうか。
うちでは金の糸を金塊から自分のところで溶かして作っているんです。そのためその人に合わせて必要な分だけ金の糸を使っています。ロシアの病院も含め、他の病院では“金の糸のキット”を使っていて、これが1セット3メートルなのです。

しかし、うちでは1人ひとりのお顔に合わせて、どう金の糸を入れたらよいか“デザイン”して、一番ベストな状態になるよう糸の量を使っています。もちろん、施術料は同じで、顔と首で一律100万円です。

── 顧客の中心年齢層はいくつですか。
最初は50歳以上の方が多かったのですが、今は20代、30代の方もかなりいます。早いほどシミやシワで悩むことが少なくなりますから。予防的に行ったほうが、金銭的にも負担が少なくなります。これまで1万7000件以上の施術を行ってきましたが、クレームなどは一切ありません。

── 最近の傾向として何か特筆するところはありますか。
インバウンドの影響で中国人の方が増えています。というのも、中国では金の糸の美容術が禁止になっています。この施術は24金でないとダメなんですが、中国では24金と偽って18金でやったり、不純物の入った金を使ったりする。また、医者ではない人が設備もないところで施術をして感染症を起こしたり、目を刺したりするなどトラブルが多発しました。それで政府が禁止したんです。中国人は非常に美容には興味を持っていますから、爆買いは収まっても医療、美容はこれからも続くのではないかと思っています。

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WizBiz代表・新谷哲の著書「社長の孤独力」(日本経済新聞出版社)

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