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2014年5月号より

整体の力で視力回復を目指すゴッドハンド
日本リバース院長 今野 清志

日本リバース院長 今野 清志

こんの・きよし 中央大学法学部を卒業し、大学病院で核医学などに携わったあと、中国で経絡療法を学ぶ。帰国後、整体を始める。10年ほどたってから視力回復に効果がある「目の美容室」を開業。現在は東京・茅場町で視力回復、難聴改善専門の整体を行っている。昨年12月に自由国民社より『目は1分でよくなる』を発刊、これまでに5万部を超えるベストセラーとなっている。

盲目の人が0.5に

―― 今野さんは大学卒業後、整体院を開き、いまでは「目の美容室」として、眼病の人たちの症状の改善に取り組んでいるそうですが、どういう経緯で今日に至ったのですか。
今野 私は若い頃。柔道をしていたこともあり、人間の身体について強い興味を持っていました。大学を卒業後は、ある大学病院で、核医学の手伝いをしていたのですが、そこでは、疑問に思うことばかりでした。

それまでの私は、科学は万能だと思い込み、西洋医学でどんな患者さんも治すことができると思っていました。ところがそうではなかった。病院に来ても治すことのできない患者はいくらでもいました。そのことを、酒の席などで医者に言うと、「無理なものは無理」という言葉が返ってきます。なんのための医学なのか、という疑問が私の中に生まれました。

そんな時、ある中医学の先生に出会い、施術してもらうことになりました。経絡療法というもので、不覚にもイビキをかいて眠ってしまったのです。その時、私はこれだ、と思いました。

その施術によって、私はとても楽になった。薬などでは、こうはなりません。そこで、中医学を学ぶことを決意しました。

―― 普通の整体とは違うのですか。
今野 私の学んだのは、経絡療法です。人間の身体に通っている経絡を刺激することで、健康を取り戻そうというものです。

そのために私は中国に渡り、先生に付いて徹底的に勉強し、帰国してから整体院を始めました。とはいえ、中医学は奥が深いですから、定期的に中国に行っては、勉強を繰り返すという時期がしばらく続きます。

―― それがどうして、「目の美容院」にたどりついたのですか。
今野 中医学には目の施術もあるのですが、最初の頃は、自分の専門外だと考えてやっていませんでした。でもある時、網膜色素変性症で、白杖で歩かざるを得ないほど視力の低下した人に出会ったのです。

私は医者の知り合いも多いですから、まずはいくつかの大学病院を紹介しました。それでも一向によくならない。それどころが、5万円もするメガネを買わされた。それで頭に来て、私が目の周りをタッピング(軽く叩いて刺激を与える)したところ、ほとんど見えなかった方が、壁にかけてある時計が見えると言ったのです。

これは大きな可能性がある。そう思った私は、その人を連れて中国に渡りました。そこで施術したところ、するたびに見えるようになっていく。5回の施術で、視力が0.5にまで回復したのです。そこで私は、目について猛勉強し、「目の美容室」を始めました。

―― 日本リバースのホームページを見ると、緑内障や白内障、近視・乱視の方まで、施術を受けることでよく見えるようになった、という利用者の声が掲載されています。でも緑内障などは、いまでも根源的な治療法がなく、特効薬もできていません。それが整体でよくなるものなのですか。
今野 私は「目の美容室」を始める前に、10年近く、人間の身体についての勉強を続けていました。その経験が活きたと思っています。

というのも、西洋医学では、目の病気や目の不調は、目そのものに問題があると考えます。でも本当は、目が悪いのは体のどこかが悪いからなのです。

中医学では、目は肝臓に支配されていると考えます。目が悪くなるのは、血流不足、酸素不足、栄養不足である場合が多い。ですから、目そのものよりも、体の血流をよくしてあげる。それによって眼病や視力が改善するなど、大きな効果を生むのです。

―― 恐らく眼科医にしてみれば受け入れられない考え方ですね。
今野 大学病院の眼科に通ったけれど一向によくならず、うちに来た方もいます。施術をしたところ、よく見えるようになった。その方は、その後、大学病院に「ここでは治らなかったけれど整体で治った」と文句を言いにいったそうです。若い先生はとまどっていたそうですが、続いて対応した教授は、そういうこともあるんでしょうね、と納得していたそうです。

いまの医学は、専門化が進む一方です。自分の担当のことは詳しいけれど、ほかのパーツのことはわからない。ましてや全身のことなど興味もない。でもそれはおかしい。全身があってパーツがあるというのが中医学の考え方です。体におかしいところがあると、それがいちばん弱いところに出る。ですから、パーツを治すのではなく、身体を治すことが必要なのです。

―― 近視も緑内障も、原因は一緒なのですか。
今野 ええ。先ほど言ったように、血流不足、酸素不足、栄養不足です。ですので、「目の美容院」では、3歳の子供から99歳のお年寄りまで、施術はまったく一緒です。望診(顔色や舌の色、体つきなどを目で見る診断法)の後、経絡を触診し、整体やアイトレーナーを使ったタッピングなどの施術を行います。人によっては1回の施術で効果が現れる方もいらっしゃいますし、平均で10回程度施術をすれば、ほぼ全員の方に効果があります。

5万部のベストセラー

―― ここでやっている施術を、『目は1分でよくなる』という本で紹介していますね。
今野 昨年12月に自由国民社から発売して、すでに5万部を超えました。本を出した理由は、これまで申し上げたことと同じです。目が悪いのは、身体に問題がある。そのことをより多くの人に知っていただきたかった。身体の調子を整えれば目もよくなる。それはけっしてむずかしいことではなく、日常生活の中でもちょっとした運動で改善するのです。もちろん本格的な施術と同じ効果にはなりませんが、呼吸法などで血流を改善することはできますし、それだけでも、効果は現れます。

―― それだけ売れると、来院する人もずいぶんと増えたのではないですか。
今野 問い合わせも多いですし、いらっしゃる方も増えました。でも、地方の方からは、自分の住んでいる地区に、同じような施術をする人はいないのか、とよく聞かれます。そこで最近では、整体師の方などプロを対象に、DVDなどを通じて施術を教えることを始めました。私の培ったノウハウをオープンに提供して、より多くの悩まれている方の役に立ちたいとの考えからです。

―― 今後は、どのような活動をしていく考えですか。
今野 「目の美容室」以外にも、「耳の美容室」をやっています。難聴は、腎臓や小腸の働きが悪いことによって起きるというのが、中医学の考え方です。ですから目と同様、身体の調子を整えることで、改善する。そういう方が当院にはたくさんいらっしゃいます。

それと同じように、鼻の不調、口の不調で悩まれている人がいる。耳鼻科や歯科に行ってもよくならないけど、やはり体のどこかがおかしいから現象として鼻や口に現れる。

そういうことを、より多くの人に知っていただきたい。そして日常生活を少し工夫することで、そうした不調を改善することができるのです。健康法とは、身近なところにあるんですよ。

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