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経営者インタビュー

2016年5月号より

最先端医療技術の発信地 テクニオン工科大学と日本企業を繋ぐ懸け橋に 石角 友愛 テクニオンジャパン代表取締役
石角 友愛 テクニオンジャパン代表取締役

石角 友愛
テクニオンジャパン代表取締役

いしずみ・ともえ お茶の水女子大学付属高校を中退し16歳で単身渡米。オキシデンタル大学を卒業し帰国。インキュベーションビジネスを起業。2008年再渡米し、10年ハーバードビジネススクールでMBA取得。同年グーグル本社入社。12年12月に退職しシリコンバレーでITビジネス企業を創業。14年テクニオンジャパン代表取締役に就任。

多くの日本人にとって馴染みが薄く、遠い国のイメージがあるイスラエル。しかし、いまやイスラエルはIT技術大国として世界中から注目を集める存在だ。シリコンバレーとも密接な関係があり、世界的IT企業はこぞってイスラエル企業に出資し、M&Aも積極的に進めている。そこでイスラエルで最古かつ最高峰のテクニオン工科大学と日本企業を繋ぐテクニオンジャパンの代表取締役・石角友愛氏に話を聞いた。

イスラエル企業との商談会ツアー

―― テクニオンジャパンはどのような活動をしている会社なのでしょうか。
テクニオン工科大学の日本におけるプロモーションを手掛けています。簡単に言えば大学の資金集めということになりますが、こうした資金集め団体はアメリカ、イギリスをはじめ世界31カ国にあります。日本が一番遅く、2014年に設立されました。資金集めというと誤解を招くかもしれませんが、ユダヤ人には奉仕の義務がありますから、諸外国では成功したユダヤ人たちが寄付という形で無条件にイスラエルにお金を出しています。

前ニューヨーク市長のブルームバーグ氏や元インテルCEOのアンディ・グローヴ氏をはじめ、グーグル創業者のラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏、フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグ氏といったユダヤ系の企業家は数十億~100億円以上の寄付をテクニオン工科大学に対して行っています。

しかしながら、日本にはユダヤ人はほとんどいません。ですから寄付ではなく、テクニオン側から技術情報を提供する見返りに出資をしていただく。テクニオンジャパンは、その仲介業務を行う会社として設立しました。財団法人ではなく株式会社にしたのは、日本では寄付としてお金を集められないからという理由が一つ。

もう一つは日本の税制上、日本赤十字社等の定められた機関以外は寄付をしても税金がかかってしまいます。ですから出資していただいたお金を研究開発費として計上できる形にしたのです。私たちは奉仕の義務がありますので、私もCEOでユダヤ人の石角完爾(07年にユダヤ教に改宗)も無報酬、役員報酬もゼロで奉仕活動として行っています。

―― 具体的には、どのような形で募っているのですか。
「テクニオンフレンズ」という名称でメンバーシップ制にしています。750万円を出資していただき、テクニオンフレンズになると、テクニオン工科大学発の技術情報の提供を受けられ、同大学発ベンチャー、技術への優先的投資権や研究室との共同研究、全世界のフレンズとの交流会への参加等々の特典があります。

―― テクニオン工科大学の強みはどういったところにあるのでしょう。
世界ではスタンフォード大、マサチューセッツ工科大と並んで注目されている大学です。最先端技術の中でも、特に強いのは医療分野です。病院を2つ持っていますし、医学部、工学部、コンピューター学部の3つの学部の共同研究開発で医療とエンジニアリングとITの融合を目指しています。ノーベル賞受賞者も3人輩出し、大学が持つ特許収入だけで約50億円(京都大学は約1億円)。卒業生もシリコンバレーを中心に約7割が起業するなど、次々に次世代のテクノロジーが生まれる土壌があります。マイクロソフト、グーグル、アップル、インテルといった企業が次々に出資をし、その技術を求めているのです。

―― 現地ツアーも企画されているとか。
6月1~3日にかけM&A、技術ライセンス、投資、販売代理権の商談会を目的としたイスラエルへのツアーを予定しています。1日3~4社ずつイスラエルの最先端技術を持った医療会社を訪問しまして、即日商談会をやろうと。観光旅行ではありませんので、現地に集まっていただき、参加費用は1人80万円の予定です。ツアー自体は他社でも企画されていますが、分野がバラバラの場合も多いです。我々は医療、ライフサイエンス、バイオという分野に特化してご案内します。

テクニオンフレンズのメンバーについては、ツアーに無料で参加でき、加えて5~8日にテクニオン工科大学を訪問します。全教授、全研究者が世界中から集まったメンバーを迎えるという重要な行事です。世界中から約2000社が参加していますが、ピンポイントで特定の研究をしている教授に会うこともできます。

テクニオンが生み出した医療技術や最新薬は、糖尿病やパーキンソン病の特効薬、歩行支援ロボットやカプセル型内視鏡などの最新技術、脊椎及び頭部の手術支援ロボット等々、枚挙に暇がなく、今後も世界標準となるようなイノベーションが登場するでしょう。しかし、多くは欧米や中国企業が出資しているのが現状です。こうした取り組みを機会に、日本企業にもぜひ目を向けてもらいたいと思います。

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