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経営者インタビュー

2015年7月号より

『週刊Robi』のヒットで確信 一家に一台、コミュロボットがやってくる
日常会話のできるコミュニケーションロボット「Sota」と、大和信夫・ヴイストン社長。

『週刊Robi』――ディアゴスティーニが週刊で発売したロボット組み立てキットで、全70週でRobiというロボットが組み上がる。Robiはドライバー1本で組み立てることができるが、人と会話をしたり、歌って踊るなどの機能が盛り込まれている。価格は1号あたり2000円ほど。すべて買い揃えるには15万円かかる。けっして安くないのだが、10万セットが売れたという。

このRobiの開発に協力したのが、大阪に本社のあるヴイストン。ホビー用ロボット開発の最先端を走っており、これまでに村田製作所がCMで使った玉乗りロボットや、カップヌードルから変型するロボットを手がけてきた。

もともとは全方位カメラなどの事業化を目的に誕生したヴイストンだが、2003年に2種類の二足歩行ロボを発売する。二足歩行ロボが市販されたのはこれが初めてだった。価格は400万円・40万円と高額だったが、40万円のロボットは200体売れたという。

「無名の会社の高額商品が、こんなに売れるということに驚いた」と語るのは大和信夫社長。ここからヴイストンのロボット開発は加速していく。ヴイストンが中心になって結成されたロボットサッカー「Team OSAKA」は、世界大会5連覇を達成した。

現在では、写真のコミュニケーションロボット「Sota」や、段ボールでできた二足歩行ロボット「ロボダンボー」など、教材用も含め数多くのロボットを市場に送り出している。

大和社長によれば、人に寄り添うロボットは、ペット同様、家族として扱われるようになるという。

「10年前のロボットはまったく人間らしくなかった。それが最近は感情移入できるようになってきた。言葉や表情、手振りなどでコミュニケーションもとれる。一家に1台、ロボットが家庭に入る時代がやってくるのではないですか」(大和社長)

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